記憶のカケラ
□『地図にもない場所』
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ここはどこだ・・・・・・?
柔らかい感触、懐かしい匂い。
ここは一体・・・・・・。
「目が覚めたようですね。大丈夫ですか?」
「ここはどこだ。」
目が覚めたときに目に入ったのは白銀の髪の少年。
少年はにこりと笑って軽く答えた。
「どこか・・・・・・ですか。そうですねあなたと僕二人だけの世界です。」
「はぁ?何言ってやがる。帰る。道教えろ。」
少年があまりにも分けの分からないことをほざくから、
漆黒の髪を持った青年は、不器用に言った。
少年はやれやれといった表情で溜め息をつき、紅い唇を開いた。
「あなたも知らずのうちに迷い込んだようですね。」
「なんだと?」
青年はいかにも分けの分からないといった表情で少年を見つめた。
少年は青年の肩に手を置きベッドの上へと倒した。
「なにしやがる!離せっっ」
「落ち着いてください。変なことするわけじゃありません。動かないで」
「?!」
(なんだ・・・・・・?)
少年は青年の額に手を当てた。
すると青年の頭には記憶が流れ込んでくる。
青年は記憶に涙した。
そして呟いた。