記憶のカケラ

□『地図にもない場所』
1ページ/2ページ

ここはどこだ・・・・・・?

柔らかい感触、懐かしい匂い。

ここは一体・・・・・・。

「目が覚めたようですね。大丈夫ですか?」

「ここはどこだ。」

目が覚めたときに目に入ったのは白銀の髪の少年。

少年はにこりと笑って軽く答えた。

「どこか・・・・・・ですか。そうですねあなたと僕二人だけの世界です。」

「はぁ?何言ってやがる。帰る。道教えろ。」

少年があまりにも分けの分からないことをほざくから、

漆黒の髪を持った青年は、不器用に言った。

少年はやれやれといった表情で溜め息をつき、紅い唇を開いた。

「あなたも知らずのうちに迷い込んだようですね。」

「なんだと?」

青年はいかにも分けの分からないといった表情で少年を見つめた。

少年は青年の肩に手を置きベッドの上へと倒した。

「なにしやがる!離せっっ」

「落ち着いてください。変なことするわけじゃありません。動かないで」

「?!」

(なんだ・・・・・・?)

少年は青年の額に手を当てた。

すると青年の頭には記憶が流れ込んでくる。

青年は記憶に涙した。

そして呟いた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ