記憶のカケラ
□『砂に書いた文字』
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みんなが口々にアレンの身体を見て言う。
「止めてくださいよぉ〜 ってちょっドコ触ってんですか?!」
いいじゃん、いいじゃ〜んそういって酒の入っている科学班の人たちがアレンに絡む。
「ちょっ!冗談じゃすみませんって!!ってギャァァアァァァアア!!!!・・・・・・・・・・・・って・・・へ?」
フト気づけばアレンは砂浜に上がっていて隣にはラビがいた。
ラビはニッコリ笑って海のほうを指差した。
アレンが顔を上げてみるとそこには六幻を構えて物凄い形相で海の中にいた。
「神田・・・・・・?」
波の音でよく聞こえないけど神田は何か叫んでいるようだった。
一瞬波がやみ聞こえた言葉はびっくりするほど大きな声で耳に飛び込んできた。
「二度とアレンに近づくんじゃねー!!!!!!」
・・・・・・神田がみんなの前で『アレン』といってくれたことが嬉しかった。
神田がザバザバと海から上がってくると同時にまた神田が叫んだ。
「モヤシぃ!!さっさとこっちに来やがれ!」
「はっはい!」
急にモヤシと呼ばれ驚いたアレンはつい敬語で返事をしてしまった。