記憶のカケラ

□『歪んだ月(ココロ)』
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「好きになって・・・神田を好きになってごめんなさい」

!?

「おい・・・どういう意味だ」

「そのまま。僕がこのまま神田を好きでいたら神田の周りも神田も何もかも壊してしまう。だから・・・!」

「何も・・・絶対何も壊させねェ、俺は死なねェ。・・・だからなんだ」

「それは・・・神田の事好きでいていいってこと・・・?」

アレンがか細い声でたずねても神田は何も言わなかった。

それでも神田はアレンに手を差し出した。

アレンはふわりとほほ笑んで神田に抱きついた。





―僕の歪んだ月(ココロ)は 

             彼が手を差し伸べてくれるなら何度も何度も

                                  破壊と再生を繰り返す―
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