記憶のカケラ
□『もっと同調して。・・・』
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落ち着け。おちついて・・・
イノセンス僕に力を貸して。
もっと。もっと同調して・・・
失いたくない。
守りたい。
お願いだイノセンス・・・
同調してくれ・・・守りたいものがあるんだ。
大切な・・・傷つけちゃいけない人がいるんだ!!!
「イノセンス発動!!」
「も・・・やし・・・」
「神田を放せぇえぇぇぇえええ!!!!」
ガキィィィイイイン!!!!!
一際高い音をたてて機械は破壊された。
「神田!神田、大丈夫ですか!?」
「大丈夫じゃねぇわけねぇだろ」
「結局どっちなのかわかんないですよ・・・ばかんだ・・・無事でよかったぁ・・・」
二人はどちらからともなく抱き合い、お互いが無事であることを確認したのち、
傷つき、疲れきっていた体を寄せ合い深い深い眠りに堕ちたのだった―