銀
□覚醒妨害
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土方さんが何も言わなかったところを考えると、どうやら俺の姿は見なかったらしい。
眠気はとうに醒めていた。
起き上がってアイマスクを外す。
辺りを見渡すと、ミントンのラケットが植え込みの陰に隠してあった。
妙な様子だった山崎の声を思い出す。
山崎は俺が此処で寝ていた事を知らない。
だから多分あれは、土方さんにこれを見付かる事を恐れた為だったんだろう。
(…そういえば、高かったって言ってたなァ)
俺はそのラケットを引っ張り出して、柄を思いきり叩き折ってやった。
*END*
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土方に起こして貰いたかった沖田
似た話ありそうだけど…
読んでいただき、ありがとうございました