Dream(3次元)

□君なら何て言うだろう
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「おはようございまーす!」
私は声を張って有吉さんの楽屋に入る

「おはようございまぁーす、じゃねぇよお前」
私の真似をしたのか、有吉さんは顔を歪めて高い声で言った。

「昨日散々しつこく俺のメアド聞いてきたくせに何も無かったな、俺はてっきり今日の仕事の挨拶でもしてくれるイイ子ちゃんなのかなーって思ったんだけどな」

「あ、してほしかったですか?」

…私は小さい頃から子役をやらされてたから、有吉さんとは芸歴も近い

それに付け込んで…というか、
結構馴れ馴れしくさせてもらっている。

向こうから見たら
「勝手になついてきた変な奴」だろうけど。


「いらねぇよ面倒臭ぇし」

「でしょ?だからしなかったんです。」

えへん、と胸を張ってみる

「あーはいはい分かった分かった、
分かりましたから大人しく自分の楽屋に戻ってください。」

テキトーに宥められて、楽屋から追い出されそうになる

「そだ、待って待って!」

「……何」


「今日の収録、よろしくお願いします!」

またいつもの面倒臭そうな顔
でも直ぐに有吉さんは優しい顔になり

「…ん、よろしく。」

く、って言った辺りでもうドアは閉じられていたけど。

ツンデレ、とつぶやいて私はスキップで自分の楽屋に戻った

こうやって有吉さんと他愛もない話をするのが、私は大好きだ。

というか、実は有吉さん自体が大好きだ


でも

モデルの綺麗な彼女さんがいることを知っている。

実はドMって噂も聞いてる

でも、こうやって話をしている時くらいは、そんなことも忘れてしまいたかった


ただただ、一緒にいたいと思った。




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