Boys
□Devil doctor
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練習をして気を紛らわせて、
風邪なんて吹き飛ばしてしまおうと思った
ただ、逆効果みたいだ…
僕は全力でダッシュをした後、
ついしゃがみ込んでしまった
「はぁ、はぁ…」
蛭魔さんが近づいてくる
蛭魔さんは誰かが練習を怠ると、
ケルベロスにその人を追いかけさせる
ど、どうしよう、体力がもう…
僕は蛭魔さんを見上げる
目で合図を送っている…つもりだ
だがやっぱり届かないのか、
蛭魔さんはめんどくさそうに
僕を見下ろしていた顔を上げ、
何かを叫ぼうと息を吸った
「おい!朝練終わりにすっぞ!」
………へ?
「えっ、でも蛭魔ぁ、まだ時間は沢山…」
「うるせぇ、終わりっつったら終わりなんだよ」
蛭魔さんが栗田さんの会話を遮る
…僕の体調に気付いてくれた?
……まさか、ね…
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