Boys

□Devil doctor
2ページ/5ページ


練習をして気を紛らわせて、

風邪なんて吹き飛ばしてしまおうと思った

ただ、逆効果みたいだ…


僕は全力でダッシュをした後、
ついしゃがみ込んでしまった



「はぁ、はぁ…」

蛭魔さんが近づいてくる
蛭魔さんは誰かが練習を怠ると、
ケルベロスにその人を追いかけさせる

ど、どうしよう、体力がもう…


僕は蛭魔さんを見上げる
目で合図を送っている…つもりだ

だがやっぱり届かないのか、
蛭魔さんはめんどくさそうに

僕を見下ろしていた顔を上げ、
何かを叫ぼうと息を吸った





「おい!朝練終わりにすっぞ!」





………へ?


「えっ、でも蛭魔ぁ、まだ時間は沢山…」
「うるせぇ、終わりっつったら終わりなんだよ」

蛭魔さんが栗田さんの会話を遮る



…僕の体調に気付いてくれた?







……まさか、ね…






.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ