あいます 百合!←

□あずまこ[一日のはじまり]
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朝。ここは小さなマンションの一室。鼻歌を歌ってご機嫌な女性がいる。「ふ〜んふ〜ん♪」彼女は目玉焼きを焼いている。焼けた二枚の目玉焼きを皿に盛りつけた。「はいっ、できたっ…ってあらあら〜。もうこんな時間だわ〜まことちゃんを起こさなくっちゃ」フリフリのエプロンをなびかせながら小走りでひとつの部屋にはいっていった。ガチャ。「ま、こ、とちゃん、お、き、てっ」真が寝ているベッドに乗り、真を揺さぶっておこす。「むにゃ…あ…あずささん!!」「はぁい、おはよう」その正体は三浦あずさ。芸能界で今話題をよんでいるまだまだ無名のアイドル。真こと菊地真とはユニットである。「はやく着替えてきてちょうだい、ごはんができてるわ」あずさはリビングへと戻った。真が身支度をしてリビングへと向かうとあずさがイスに座っていた。「あずささん毎朝すいません」真がイスに座っていった。「いーのよ、きにしないで?さ、たべましょ。はぁい、真ちゃんあ〜ん
「じ、じぶんでたべれますからっ」真はそういうと目玉焼きにパン、サラダ、を口におしこんだ。それらをオレンジジュースで流し込み、立ち上がった。「じゃ、いってきますっ」カバンをもち玄関へと走っていった真をあずさが追いかける。「真ちゃんまって〜」真が振り返るとあずさは手に持っていたものをわたした。「はぁい、おべんとう」真はそれを受け取った。「ありがとうございます」真がお礼を言うとあずさはいった「いーのよべつに、はいっ真ちゃん、いってらっしゃいのちゅ〜」そういうとあずさは少しかがみ、真の両頬を両手で押さえるとキスをした。「…はい、いってらっしゃい気をつけてねっ」あずさは手を振った。真は口をあんぐりあけたままドアを開け、走っていった。
 

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