お題
□手を繋ぐぐらいから始めたいです!
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私は大沢結祈。
平凡だった高校生活はいずこへ…。
伊達政宗が私と一緒にいるようになってから、私の高校生活は一変してしまった。
付き合ってもいないのに、みんなからは公認のカップルになってるし…。
そして、今日も政宗が隣にいる…。
「ねぇ……ちょっと離れてくれない?」
「Ah?」
「こんなに密着して暑苦しいでしょ!」
「いいじゃねーか。オレとHoneyの仲だしな」
どんな仲だよ!と心の中で軽いツッコミを入れる。
最近、政宗はKittyじゃなくてHoneyって呼ぶ…。
キティちゃんの次は蜂蜜かい!
今私は、政宗に後ろから抱きしめられている状態だ。
肩のところに顎を乗せて、耳元で話してくるから、ゾワッと背筋が寒くなる。
最初のうちはこういうことをされて、その都度体を強ばらせてたのだが、あまりにも頻繁にスキンシップしてくるもんで、すっかり慣れてしまった。
前までは、近くにいるだけだったのに…。
あの日……キスされた日を境にだ…。
あのキスの後、一瞬気まずくなるかなと思ったけど、政宗がいつも通りにしてきたので、私もいつも通りにすることにした。
それに、こんなにスキンシップの激しいヤツだし、あれもスキンシップの一環だと思うことにした。
「あの〜、いいかげんに離れてくれないかなぁ…」
「It's disagreeable(イヤだね)
好きなヤツに触れたいってのは、当たり前のことだろ?」
…
…
…は?
今、なんかサラリと凄いこと言わなかった?
「付き合ってるのに、スキンシップもさせてくれねぇなんて、Honeyはつれねえな…」
はいーっ!?
誰が付き合ってるですってーーー!!
今まで好きとか、付き合ってくれなんて言われたことないんですけどーーー!!
だいたい、仮に付き合ってるにしろ、最初からこんなベタベタした付き合いいらんわー!
手を繋ぐぐらいから始めたいです!
(ククッ、お子ちゃまだな)
(うるさい!)