ホスト篇
□銃声
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それは、一瞬の出来事だったのに、俺の目には、静止画のように止まって見えた。
銃口が煙を吐いた。
次の瞬間には、俺は土方と抱き合っていた。奴があんまり勢いよく飛び込んできたものだから、俺の体は後方のドアにぶつかり、ずるずると下り床に尻をついた。
一体、何が起きたんだ。でも、俺の腕の中に土方がいる。思わず強く抱いたら、奴が小さく呻いた。
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