ホスト篇スピンオフ

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広渡は平均して日に一、二度、俺の元へ訪れる。数日間訪れないこともあれば、三度四度としつこくやってくることもある。

広渡の目的は俺をいたぶり殺すことだと考えていた。しかし、違ったようだ。奴は俺を飼っているつもりだ。そして、躾をすることで、心身ともに自分のものにしようとしている。

俺は怯えていた。奴に飼い慣らされつつあるこの体に。広渡に与えられる屈辱と快楽に、体は慣れ始めている。どんなに嫌だと心で足掻いても、奴の命令の前に、体は無力だ。
そして、この体のどこかに奴にいたぶられるのを待ち望んでいる自分がいるような気がしてくる。

これは、薬による思考だろうか。それとも、もともとの俺の思考だろうか。最近の俺には、どちらかわからない。時折、どちらでもいいとさえ思うことがある。
死ねたらいいのに、その勇気すらない。



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