猫のひじかたの、十の宝物

□みっつ
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「ありがと」


総悟はぼくを抱えたままベッドに横になった。
ベッドは、とてもふわふわとしていてあたたかい。
目を閉じると、何かがゆっくりとうち鳴っていた。すこしして、それが総悟の心臓の音だと気がついた。

ぼくの宝物、みっつめ。それはあたたかいベッド。
その日から、ぼくたちは一緒に眠るようになった。





《続》
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