猫のひじかたの、十の宝物
□いつつ
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どろんこになって遊んでから帰宅すると、総悟が悲鳴を上げた。
「ぎゃあ! こっち来んじゃねぇ!」
キスをものすごい勢いで避けられたぼくは、ショックのあまり閉口した。
総悟がそんなことを言うなんて信じられなかった。かるい眩暈さえした。
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