猫のひじかたの、十の宝物

□ななつ
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「ついてきてくれたお礼」


そう言って総悟はぼくにおもちゃを買ってくれた。ネズミを真似た変なおもちゃで、正直ぼくの趣味ではなかったけど、総悟がくれたものなら、なんだってぼくの宝物になる。

ぼくはこのネズミに「そうご」と名前をつける。まるく大きい目が、すこしだけ総悟に似ている。





《続》
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