小説置き場

□第染話『試練』
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次「つ〜か〜れ〜た〜」

哲「だらしねえな。少しでも進もうぜ」

愛「そうよ。って言う私も相当疲れてるけど」

三人は村を出た後ひたすら草原を歩いていた。休みながらだが、もう三日も歩いている

哲「んじゃ、ここいらで休むか」

哲也は近くの岩に腰をかけるとゲーム開始時キルに渡されたポーチからおにぎりと水を出した

次「それにしてもこれ便利だよな〜」

愛「そうだよね、何でも出てくるもんね。テントとかも出てくるし」

哲「それにこれうまいし・・モグモグ・・」

しばらくして三人は休憩を終えた後また歩き出した

次「なぁ、今どこに向かってんだ?」

哲「まあ、今は行くあてもないし、とりあえずあそこのデッカイ山があるだろ?あそこに向かって歩いてる」

愛「なんで山?」

哲「ほら、なんか山のふもとって村とかよくあるじゃん?・・・たぶん、あるんだよ。それに高いとこに上れば周りを見渡せるじゃん」

次「そっか。見渡せればなんかわかるかもしれないしな。んじゃあ、行くか・・!!」

ガキィン
次郎が話し終えた瞬間だった。どこからか矢が飛んできた。次郎は間一髪矢に気づき【覇幻】で防いだ

次「あっぶね〜、悪魔か」

哲「そうみたい。斉藤、下がってろ。「うん」ヴァジュラ、出番だぞ」

ヴァ「・・・ああ、任せとけ」

出てきた悪魔は3体だった。翼のある人並の大きさだ。その内の一体は弓矢を持っている。他の2体は剣だ

ヴァ「あれはガーゴイルだ。まあ、そんな強くない。俺は剣の2体をやる。次郎は弓矢のやつを頼む」

次「分かった。行くぜ!」

次郎が弓矢を持つ悪魔へ向かっていった。ヴァジュラは愛海を守りながら応戦する。

悪魔が次郎に矢を放つ

次「んな矢がきくかよ!おら!」

次郎は放たれた矢を難なく切る。振り下ろした刀を持ち直し、悪魔の顔めがけて振り上げる

ズバアァァ
次郎の攻撃は悪魔の顔を捕らえた。顔が真っ二つになったためか叫び声をなかった

次「そっちはどうだ!」

次郎が叫んだとき、ちょうどヴァジュラが2体目の悪魔を【雷道の5 雷牙】で切り裂いたとこだった

ヴァ「まあ、なんてことなかったな」

愛「怪我してない?治すよ?」

次「大丈夫だよ。あの程度ならなんてことない」

そのときだった。空間が裂けたかと思うとそこから案内人キルが現れた

キル「どうも皆さん。元気でしたか?」

次「キル!なんか久しぶりだな。どうしていきなり?」

愛「キルさん、久しぶりです」

次「あれ?知ってんのか?」

キル「愛海さんの案内人も私ですからね。では本題に入りましょう。これからあなた達には『試練』をしてもらいます」

ヴァ「試練か・・・んじゃ俺のままでいいよな哲也(哲「うん、頼む」)」

次「で、どんなことやるんだ?」

キル「それはですね、今からあなた達に悪魔と戦ってもらいます。しかしこれまでの悪魔より強いです。気を抜くとやられますよ」

ヴァ「それは多対一か?それとも・・・」

キル「・・・一対一です」

「えーーーーー!!!」
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