小説置き場
□第捌話『試練と死蓮』続
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愛「次郎君!」
アガレスの強力な攻撃を喰らった次郎は無残にも倒れていた。体のあちこちに深い傷がある
ア「ははははっ!どうしたもう立てないか?・・・なら・・・」
少し間をおき、愛海を見た
ア「次はそこの女だ・・・死ね!【振動】!」
ズガガガガガ
アガレスから放たれたクエイクが容赦なく愛海を襲う!
愛「キャアアアアア!」
ドガアアァァァン
辺りに爆音が響く
ア「はははは!弱い弱い、弱すぎる!はははは!」
?「・・・黙れ・・・」
ア「は?」
愛海の前には傷つきながらも刀を構えて立っている次郎がいた
次「間違えんな・・ハァハァ・・お前の相手は・・・俺だ!」
愛「次郎君・・・」
ア「その体で何ができるというのだ!【振動】」
ズガガガガガガ
もうボロボロの次郎に容赦なくクエイクは迫ってくる
次「うぉらぁ!」
ドガアアァァアン
ヴァ「次郎!」
キル「・・・・・」
ア「ふん、これは防いだようだが・・・限界のようだな」
アガレスの攻撃を止めた次郎は既に地に膝を突いていた。立つことすら間々ならない
次「ハァハァ・・・(クソッ、これで終わりとかマジふざけんなよ。こんな早くやられたらカッコ悪いじゃねえか。あんな奴・・・あんな奴は・・・)」
キル「!・・・来そうですね」
次「ぶっ倒す!!!」
ア「ぶっ倒す?笑わせるな!やられるのはお前だ!【振動】」
次「愛海、俺の体力を回復させてくれ」
愛「う、うん!分かった!・・【癒しの創造】」
淡い光が傷ついた次郎の体を癒していく。だが目の前まで地面を削り取りながらクエイクが近づいている
愛「・・・終わったよ!」
次「サンキュー!体の痛みが消えたぜ」
ヴァ「次郎!クエイクがきているぞ!」
次「大丈夫だ。回復したからな、行くぞ【火焔刀】!」
ガガガガガガガガ
次郎の【火焔刀】とアガレスのクエイクが激しくぶつかり合う
次「おらあ!」
次郎の攻撃がアガレスのクエイクを相殺した
ア「な、何!」
次「なんか・・・体から力がわいてくる感じがする・・・・・ん!?」
キル「・・・きたようですね」
次「お?おお!?おおーー!」
ヴァ「お、おい。どうした?」
次「きた・・・新しい術技・・・!!」
愛「ホントに!?やった!」
ア「何を騒いでる。まあ、すぐに黙らせてやる・・・【破壊のs「遅いぜ」」
ズバァ
かなりの速さでアガレスの懐に近づいた次郎は【覇幻】で鋭く切り裂いた
ア「ぐうぅ・・・貴様ァ!」
次「やっぱり倒されんのはあんたみたいだな」
愛「がんばれ!次郎君!」
ア「く・・・(なんだ、この殺気は・・・こいつが出しているのか?さっきとは別人みたいだ・・・動けん)」
次「終わりだ・・・【覇幻凛刀奥義 死蓮(ハゲンリントウオウギ シレン)】」
次郎が構えると辺りの音が消えたようになった。静寂の時間が流れる。次郎は流れるように、そしてものすごい速さでアガレスを切り裂いた。音すらしなかった
ア「が・・・あ・・・・ア?」
アガレスはゆっくりと倒れ、そして砂になった
次「・・・ふぅ、これで終わり?」
キル「はい。次郎君、愛海さんおめでとうございます。試練合格です」
愛「やったぁ!すごかったよ、今の!」
ヴァ「よかったな。ヒヤヒヤしたぜ」
(哲「俺もかなりヒヤヒヤした」)
次「あ〜〜〜〜、疲れた・・・勝ててよかったぁ〜〜〜」
キル「よくやりましたね。これで愛海さんと次郎君は新しい術技を覚えました」
愛「あれ?ヴァジュラ君は?」
キル「それはですね・・・「もういい」・・ヴァジュラ君・・」
ヴァ「もう隠さなくていい。本当のことを言おう。俺のこと、それと・・・このゲームの真実を・・な」
次「・・・真実・・・?」
キル「・・そうですね。すべてお話しましょう。このゲームの真実を・・・」
第捌話『試練と死蓮』続 終了
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