小説置き場

□第玖話『真実』
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キル「・・そうですね。すべてお話しましょう。このゲームの真実を・・・」

愛「ゲームの真実・・・?それってどういうこと?」

(哲「おい、ヴァジュラ。どういうことだ?
真実って・・・「・・・」・・なあ、どうし
て黙ってんだよ」)

次「教えてくれ。キル。どういうことなんだ?」
次郎の顔はいつになく真剣だった。それはこ
れからキルが言うゲームの『真実』がとても重要なことだと直感で感じたという顔だった

キル「では、次郎君。君はこの世界をどのよ
うな世界だと思っていますか?」

次「どのようなって・・・そりゃぁ、架空の
世界だろ?実際には存在しない世界じゃない
のか?」

愛「私もそう思ってた」

キル「このゲームに参加するプレイヤーのほ
とんどはそう思っているでしょう。しかしそ
れは違います。この世界は・・・   『Hell world』は実際に存在する世界です」

愛「えーーーー!ホントに!?」

次「マジかよ・・・。んじゃぁ、このゲームでのゲームオーバーは本当の『死』ってことなのか?」

愛「・・・え?」

次郎の『死』という言葉に場の空気が固まった。愛海にいたっては何か恐ろしいものを見
るような目で宙を見ている

愛「・・・そ、そうなの?本当なの?キルさん」

少し間を空けてキルはその重たい口を開いた
。静かに・・・ゆっくりと・・・

キル「・・・はい、そうです。このゲームで
のゲームオーバーは・・・『死』を表します」

(哲「マジかよ・・・おい、ヴァジュラ。な
んでこんな大事なことを黙ってたんだ。なあ
・・・おい!」)
ヴァ「・・・すまない。俺がもっと早くこの
ことを言っていればこの世界から抜け出せる
手を考えれたのに・・・・・本当にすまない」
(哲「・・・ヴァジュラ・・・」)

愛「・・やだ・・・やだ・・・いやだ・・いやだぁ!!!

愛海は残酷な現実を突きつけられ、
信じたくない一心からか気が動転している

次「愛海!落ち着け!落ち着くんだ!大丈夫
、何か助かる方法があるはずだ!」

愛「・・・次、次郎君・・・」

愛海は次郎の言葉で少しばかり落ち着いたよ
うだ

ヴァ「なあ、キル。そもそもなんでこのゲー
ムが始まったんだ?やっぱりあの戦争が原因
なのか?」
(哲「戦争・・・?」)

次「ヴァジュラ、戦争ってどういうことだ?」

キル「私からお話しましょう。まずヴァジュ
ラ君の言ったとおりその戦争がこのゲームが
始まった原因です。そしてその戦争とは・・
・『第零次世界大戦』」

次「『第零次世界大戦』・・・?」
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