小説置き場

□第参話 『違う人格』
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哲「・・・・・っくぅ・・・っはあぁ」

激しい頭痛が治まった哲也はしばらくの間制止していた

次「哲也・・・?いや、お前・・・誰だ?」

キル「成功したようですね。『ヴァジュラ』起きてください」

哲?「く・・・うぅん・・・ここは・・お前はキル・・か?これは一体・・・」

キル「Hell Gameですよ。そして君は今『哲也』君の体に呼ばれたんです・・・といっても私が君を呼んだようなものですが」

次郎はなにがなんだか分からないという顔をしている。そして哲也は・・・

哲?「Hell Gameか・・・そして呼ばれた・・・なるほどね。だいたい理解できた」

次「哲也じゃないのか?じゃあお前は誰だ!」

キル「落ち着いてください。この方は哲也君が戦うをイメージして創った『力』です。名前は『ヴァジュラ』」

ヴァ「この体の持ち主の友達か?始めまして。俺はヴァジュラ。たぶん戦いになると俺が出てくることになるから、そこんとこヨロシク」

次「あ、ああ・・・。じゃあ哲也は大丈夫なんだな?」

キル「心配はないでしょう。それにあの方は・・・強いです。では行きますよヴァジュラさん、まあ君にはこんな下級悪魔たいしたことないと思いますが」

そういうとキルは悪魔の魔法を解いた。魔法からやっと開放された悪魔は怒りを爆発させているようだ。そしてその矛先がヴァジュラへと向かっていった

ヴァ「・・・一瞬だ。【雷道の5 雷牙】」

そのときヴァジュラの手から電気が放出されそれが牙の形をかたどっていった。そして悪魔の懐に入ると腹からあごにかけて強烈な攻撃を仕掛けた
ズガアアアアァァア

本当に一瞬だった。あれなら悪魔もあまり苦しまず死ねていただろう。そして悪魔は倒れた

キル「さすがですね。では哲也君と次郎君のテストは終了しました。では正式にゲームが行われるのは明日ですので今日はまた家に帰します」

ヴァ「んじゃ、俺もそろそろ戻るわ」

そういうと哲也の体はドサッと倒れた。するとすぐに哲也の意識は戻った

哲「んん・・・俺は一体・・・」

次「やったぞ!俺たち合格だぜ!お前すごかったんだぜ!なんか人格変わってめっちゃ強くて・・・」

哲「・・・お前何言ってんだ?」

キル「そのことは私から説明しましょう」
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キル「・・・というわけです」

哲「なるほど。戦うときはそのヴァジュラってやつが出てきて俺の変わりに戦うんだな?」

キル「そういうことです。しかしあくまでも体は哲也君のものですので」

次「あ、そうそう。キルに聞きたいことがあったんだけど、こっちの世界に来たときから体がすごく軽いんだ。なんか常人じゃない感じに動ける」

キル「それはですね、こちらの世界のほうが重力が軽いからです。修練すればあなた達の世界で言う『漫画』の主人公のように動けますよ」

哲「へえ〜、そりゃすげえや」

キル「ではそろそろあなた達を元の世界に戻します正式なスタートは明日ですので、それまで十分な休養をとっておいてください」

そのあとキルはこっちの世界に来たときと同じように呪文を唱え俺たちを元の世界へと送った・・・
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次「すげえ。ほんとにちょっとの時間しか経ってない」

哲「明日か・・・これホントに現実なんだよな」

次「信じられないなら殴ってあげようか?」

次郎がファイティングポーズをとる

哲「いや、遠慮しとくよ」

少しの沈黙・・・・・・・・・・・・・

次「ホントにやるんだな。明日から」

哲「うん・・・」

また沈黙・・・・・・・・・・・・・・

次「ま、がんばろうや!」

哲「・・・そうだな」

その後明日に備えて準備をするために次郎は家に帰った。そして哲也も最低限持って行ける程度の支度をしてその日は眠りについた・・・・・
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