小説置き場
□第伍話『悪魔vs人間』2
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次「よし、五体目。次は「ドス」・・・え?・・」
次郎の脇腹には悪魔が作り出す魔力で生成された矢が刺さっている
次「ガハッ・・・マジ・・かよ」
ヴァ「次郎!このやろう!」
ヴァジュラが放った雷は矢を放った悪魔を捕らえた、が、もう一体の悪魔に止められた。この悪魔の集団のボスだ
ヴァ「大丈夫か!?待ってろ、今すぐ止血してやるから」
次郎の脇腹に刺さった矢はすでに消えていた。魔力で生成された矢は目標を捕らえると自動的に消えるようになっている
次「駄目・・だ。俺に・・かまってたら・・やられちま・・う・・」
ガクッと次郎がうなだれる。どうやら気絶したようだ
容赦なく悪魔の矢が放たれる。今度は数が多い。だがその矢はヴァジュラに当たる前に消え去った
ヴァ「てめぇら・・・ゆるさねえ!」
ヴァジュラの怒りに応えるようにヴァジュラの周りを雷のオーラが包んだ。
悪魔は驚いて一歩も動かない、いや、動けないのだ。あまりにも強大な力の前では・・・
ヴァ「少し本気を・・・見せてやるよ」
また一段と雷のオーラが強くなる。悪魔は相変わらずその場から動けない。ヴァジュラの雷を止めたボスでさえも・・・
ヴァ「実は俺雷の術技以外も使えるんだ。てかそっちの方が強い。でもあんま使いたくないんだ、疲れるし。だから使うのは本気で怒ったときって決めてるんだ」
普通に話してるように見えるが、一言しゃべる度に悪魔が怯えている。今のヴァジュラは悪魔から見たら魔王のように見えるのだろう。それぐらいの力の差があった
ヴァ「じゃあ行くぜ・・・『開け、【不浄なる地獄の門】よ、我に力を与えよ』」
詠唱を終えた後、ヴァジュラの周りのオーラは雷から闇へと姿を変えた。闇は悪魔にとって自分の力そのものだが、この闇は悪魔でさえ恐れる力を持っていた
ヴァ「この姿、悪魔みたいだろ?だからあんま好きじゃないんだけどな。でも・・・」
一息つく
ヴァ「俺・・・お前ら消したいから使うわ」
悪魔の中の一体が砂になって消えた。あまりに強いヴァジュラのオーラに耐えれなかったのだ
ヴァ「それじゃ、お別れだ【冥道の1 死せる遊戯の冥府】」
辺り一帯が闇に包まれた。そして空間が裂けたかと思うとそこから巨大な悪魔が現れた。
その悪魔は力をため始めた。すると大きな黒い球ができた。ヴァジュラが合図をする、悪魔は球を放った、一瞬だった、球を喰らった悪魔達は砂になることもなく本当に消された。魂すらも消されたということだ
ヴァ「地獄へ帰れるといいな・・・あ、そっか、もう魂もないんだっけ」
闇が引いていく。オーラも消えていった。いつの間にか次郎は止血されている。どうやらさっきの仲間の思うオーラで仲間の傷が少し治せるようだ
ヴァ「止血はできたけど、これじゃあ・・・」
今、弱っている次郎を動かすわけにはいかない。しかし考えている間にも次郎は弱っていく
ヴァ「くっそ、どうすりゃいいんだ・・・死ぬなよ次郎・・・」
そのときだった。声がした
?「大丈夫ですか!?」
ヴァ「あんたは・・・俺らと同じプレイヤーか?」
?「はい、そうです。待っててください。今すぐ治療しますから」
そういうと次郎の脇腹、傷がある場所に手をかざした
?「いきます・・・【癒しの創造】」
そう唱えると淡い光が傷を照らした。すると見る見る内に傷が治っていった
ヴァ「す、すげぇ・・・おい、大丈夫か!?」
次「う・・・ん・・・」
次郎が目を覚ました
ヴァ「次郎!・・・良かった・・ありがとう、あんた名前は?」
?「私の名前は「あ!お前は『愛海(ナルミ』じゃねえか!」」
次郎が彼女の言葉を遮った。
あ「そう、次郎君が言ったとおり、私の名前は『斉藤 愛海』、君のことも知ってるよ。哲也君でしょ?」
第伍話終了
ほんと短くてすいません
時間がなくてですね
ここで終わっときます