過去拍手

□節分
1ページ/1ページ



今日、2月3日はセツブンらしい。
オレ様も、バクラもガキも初体験だったワケだ。




何でもリョウによると、
「鬼は外」で悪意等を追い出し「福は内」で幸せを呼び込むらしい。
…そしてそれに豆を使うんだと。




今、家にはオレ様とバクラ…あとウサギのばくしか居ねぇ。
リョウとガキは豆を買いに行った。




…鬼の役は誰がやるんだよ。




ふとそんな疑問がぽん、と浮かんだ。




盗「オイ」




バ「何だァ?」




ワイドショーを見ていたバクラが振り返る。




盗「豆まきの鬼役って、誰がやるんだ?」




バ「…ンなの、鬼っぽいオマエだろうが」




盗「鬼っぽいって何んだよ。テメェもかなり鬼っぽいじゃねぇか、そのアタマ」




バ「なっ、これは仕様だバカ!!」




盗「じゃあオマエで決定だな」




バ「何勝手に決めてんだよゴラァ!!」




盗「そのココロは?」




バ「Σ何でソレ出てくんだよ!!」




盗「そのココロは?」




バ「…宿主に嫌われたくない」




盗「ヒャーッハッハァ!!結局ソレかよ!!」




そんなこんなで30分近く揉めていると、2人が帰ってきた。




了「ただいまー。豆買ってきたよーっ」




仔盗「あ?バクラなんで泣いてんだ?」




バ「泣いてねぇええっ!!」




盗「なァ、リョウ。今日の豆まき、誰が鬼やるんだァ?」




了「え?そんなの僕に決まってるじゃないか」




バ「………ハァ?」




了「僕今日のために1ヵ月前からお面作ってたんだー♪すっごくリアルだよー」




…その日、リョウが見せてくれたお面はマジモノホンかと思うぐらいリアルだった…トラウマだぜ。




 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ