〜哀しき神童の願いごと〜

□宣戦布告
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「大分表情豊かになって来たな…」

「そもそも、俺をあんなにしたのはどこのどいつのせいだと思ってんだ…」

自分でもようやく気がついた…。無関心、もしくは恐怖しかなかった心がいつしかいろんな表情を見せる。

「人のせいにするな、それにお前の勝手な思い込みだしな…」

「どういう意味だ…」

烏森の言葉が妙に引っかかる。短刀直入に聞いてみるが、いつまでたっても答えはかえって来なかった。

「さぁ、ここも十分見たし、次は徳島へと行くか…」

烏森の声を聞いた瞬間、急激な眠気が襲いかかる。

「ま…た…かょ……」

次気がついたら、また夜だろう…。しばらく太陽の光とおさらばしなければならないと悟る。


そのまま意識を手放した。
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