大乱闘スマッシュブラザーズ〜光と夢の戦士たち〜
□第二話 スマデラ屋敷
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屋敷の玄関をくぐると、高い吹き抜けにシャンデリアが目を引くエントランスだった。
絨毯がひかれイスと机が並んでいる。
その数の多さが、この屋敷に住んでいる人数を物語っていた。
「すっごい…。まるでお城みたい…。」
ユウキが感嘆する。
「…緊張しちゃうなぁ。」
ヨナはイスの数に驚いていた。
「ここはえーと…そう、談話室なんだ。今はだれもいないけど普段はみんなここで喋ったり、遊んだり、寝てたり怒られたり乱闘したり…。暇なときはたいていここで過ごすよ。」
子リンが説明した。
「(乱闘してるの…?ここで?)」
ちょっと不安になる二人。
「っていうか、なんで誰もいないのさ。マリオにみんな集めておいてって言ったのに…。」
「とにかくすわろう?皆集まったら詳しく説明するよ。」
ただ……。っとネスは言葉を濁らせる。
「求める答えは、ここにはないかもしれない…。」
「え…?どういう「おい、カービィ!おまえだろ!俺のそうめん勝手に食いやがったのは!!」
突然上から降ってきた罵声に、ユウキとヨナは驚いてすくみあがった。
見上げると二階に綺麗な青い色をした、巨大な鳥のような生物がいる。
「ん…?客か?」
その鳥も、ユウキとヨナを見て驚いていた。
そして手すりに足をかけ、吹き抜けを跳び降り、ユウキとヨナの前に立った。
「驚かせて悪かったな。てっきりピンク玉だと思ったんだ。俺はファルコ。お二人さん、みねぇ顔だな。新入りか?」
ユウキが口を開こうとした瞬間、マイク音が響きわたる。
『え〜緊急放送だ。休んでいるところ悪いが、今すぐ全員ロビーに集まってくれ。遅れて来たやつは夕飯抜きだ!以上!!』
「今、放送入ったんだ…。」
子リンがつぶやく。
ネスはユウキとヨナに言った。
「とにかくみんなに紹介するからさ、テーブルに座って。ファルコさんも。何せ人数が多いんだ。きっとびっくりするよ。ふふ。」
「あ、うん。」
二人は手近なテーブルに腰掛ける。
ネス、子リンもテーブルに掛けた。
ファルコは少し離れた椅子に座る。
すると、扉の向こうからガヤガヤと賑やかな声が聞こえてきた。