Shortnovel
□確かな時間
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一ヶ月に四回来る日曜日のうち、たいてい二回はこの庶民向けのマンションにオレは居る。
ここはオレん家でも無ければ友人宅でも無い。
ここはオレにとっては恋人ってカテゴリーに当て嵌まる人物の家だ。
そんなオレの恋人、ティキ・ミックはパソコンを使って会社で終わり切らなかった仕事をやっている。
そしてオレはティキが面白いからと言って貸してくれた推理小説を読んでいる。
普段のオレなら小説なんて読みはしないだろう。
でも、これはアイツが貸してくれた物だから。
それだけで読む気が起きるオレはアイツにベタ惚れ何だろうか?
ふとそんな事を考えたら急に恥ずかしくなり、気をそらそうと再び本を読む事に意識を集中した。