Shortnovel
□聖夜の魔法
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12月25日、クリスマス。
世間はクリスマスムード一色で、街中では家族連れや友人、恋人など、年に一度のクリスマスを過ごす人々で溢れかえっていて、そんな中を一人歩くオレも、恋人と過ごすべくソイツの家に向かっていた…。
恋人と過ごせるクリスマスを楽しみにする一方で ここにいる人々のようにクリスマス一色に染まった街を恋人と歩いてみたいと考えてしまう…。
もちろん、そんな事無理なのは分かってる。
普通の恋人ならとにかく、オレ達カップルは男同士。
街中を堂々と歩ける訳がない…。
きっと今日はアイツの部屋でケーキを食べて、そしていつもと変わり無くベッドに沈み愛し合うんだろうな…?
いいんだ、アイツと一緒に居られれば。
それだけで幸せなんだから…。
オレはアイツの家まで足を速めた…。