Presentnovel
□箱入り息子の初デート★
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待ち合わせの時間まであと30分。
今日俺は初めて『デート』というやつを体験する。
正直今まで恋愛とかそういうものと縁がなかったし、何をすればいいのかわからない。
とりあえず昨日兄貴に「デートって何したらいいんだ?」と聞いたら飲みかけの茶を吹いていた。なにかまずいことでも言ったか。ちなみにどこで盗み聞きしていたのか親父が「ユー君に悪い虫がついたぁぁ!!」と嘆いていたが、まぁそれは無視した。(朝は親父に見つからないよう出てくるのが大変だった。)
「どうした?そんな顔してると美人さんが台無しだぜ?」
今朝のことを思い出してため息をついていると頭をフワリと誰かに撫でられた。
俺が待ってた恋人、ティキ・ミックだ。
「ま、ユウはどんな顔しててもかわいいけどな」
やわらかく笑うその顔はどんな芸能人だろうがモデルだろうが勝てないくらいかっこいい。
「……遅い。」
「まだ10分前だけど?」
紅潮する頬をごまかそうとして悪態をつけばさらに自分の首を絞めてしまう。……待ち遠しくて早めに来ちまったなんて言えるかっ!!
「今日はどこ行きたい?」
…来た、昨日必死で考えたが答えが出なかった難題。デートってどこ行くんだ普通?俺は行きつけの蕎麦屋しかしらねーぞ。
「………」
「…俺が決めていい?」
「!」
ナイスな助け船に首を縦にふった。ティキに任せた方が良さそうだ。
〜〜〜〜〜〜
「………映画館?」
「そ。デートっぽくていいだろ?」
何がデートっぽいのか俺にはわからないが、きっと普通はこういうところに来るんだろう。映画なんて家でテレビを見ればいいと思っていたし映画館なんて来るのは初めてだが、ティキと一緒ならそれも悪くない。
「先にチケット買って、昼飯食いにいくか。」
ティキの言葉に頷いた。
それから慣れないファーストフード店で昼食を食べて、映画を見た。
「映画どうだった?」
「……良かった。たまには広いところで見るのも悪くない」
映画はアクション映画で、俺のわりと好きな感じだったから楽しめた。それにとなりにティキがいると、なんか違う感じがする。
「わっ!」
感慨にひたっていると急にティキに抱き寄せられた。
「ティキ……?」
「さっきから怪しいおっさんがこっち見てんだ。危ねぇから俺から離れんなよな。」
きゅん…
何でそんなかっこいいことが言えるんだお前は!!俺はこのままホテル行ってベッドインでも全然構わないんだからな!!
…とちょっと危ない妄想をしていると、視界の端にティキが行っていたらしい怪しい人物が写った。
…って……
………………ん?
俺はよく見覚えのあるその人物をはっきりと目に写し、絶句した。
…………………。
…………………………………………………………………何でいるんだァァ!!親父いィィィ!!!!
「ティキっっ!!逃げるぞ!!」
「へ?誰から?」
俺たちの恋路を邪魔する障壁からだっっ!!
そして俺は警備員らしき人に「変質者です。捕まえてください。」と言い残し、ティキの手をひいて逃げた。
そのあとどうなったかは………秘密だっ!!
ーfine?ー
ーーーーーーーーーーー
………ギャグ…甘?
こんなぐだぐだで萌えない文ですいませんナオ様っっorzもらっていただけると幸いです…あ、書き直し修正もちろん承ります!遠慮なく言ってください!!
ではでは、リクありがとうございました(^^)
P.S親父さんは髭のあの人です。
はるか