Shortnovel
□髪の毛一本のお代
4ページ/4ページ
「Σな!何すんだよ!離せ!!」
オレは伸ばされたユウの右手を掴むとそのままソファーに押し倒した。
「テメェ!早くどkんっ…んんっ………はっ、テメェ///」
キスした後に鋭い瞳で睨んで来るユウ。
でも顔を赤くして、瞳を潤わせた状態じゃ全く怖くないし、むしろ煽ってる。
「テメェ、髪の毛抜かせてくれるじゃなかったのかよ!」
「抜かせてあげるよ、でも一本抜くごとにキス一回ね!」
「はぁ!?何でそんな事の為にこんな事しなきゃ行けないんだよ!」
「髪の毛は男にとって大切だよ、将来がかかってるからね…だから髪の毛一本抜くごとにキス一回。このキスはさっきいきなり抜いた分。さ!二本目も抜いて良いよ」
「誰が抜くか!!」
「え?さっきまで抜く気満々だったじゃん!いいの?」
「いい!もういらねえ!!」
そう言ってそっぽを向いてしまったユウ。
キスも出来たし、将来の問題も解決したし一石二鳥。
後は…目の前のふてくされたユウのご機嫌を取るだけ。
ご機嫌を取るためにオレは優しくユウを抱き寄せた…。
この後、ご機嫌が戻ったユウとオレがベッドの上で愛し合うのはまた、別の話し…。
END