Shortnovel
□確かな時間
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「ふぅ〜終わった〜」
背伸びをしながらオレが座るソファーの横に来たティキは“ドスンッ”と勢いよくソファーに座った。
「あ〜やっぱ、家まで仕事関係持ち込みたくねぇな」
「そんな事言うなら会社でやってくればよかったじゃん!てか、今日も休日出勤すれば給料も貰えるんだろ?」
「そうだけどさ、休日はユウと一緒に過ごしたかったの!」
“ドキンッ”
コイツは無意識なんかも知んねぇけど、こういう言葉をサラっと言う度にオレの心臓はドキドキするんだ…。
「い、一緒に居ても別々な事してたら意味ねぇじゃん!///」
「いや、オレにとっては一緒に居られればそれで良いんだ。
一緒に居るだけで…嬉しい」
“ドキンッ”
まただ、またサラっとオレの心臓がドキドキする言葉を言う。
「ふ、ふ〜ん///始めて聞いたな、そんな話し」
「まぁね、そういえばその本、どこまで読んだ?」
「半分くらい…かな?」
「へぇ〜二時間でユウがそこまで読むなんてすごいなぁ」
「それはオレを馬鹿にしてるのか?」
「いや、そんな事ねぇよ…面白かっただろ?それ」
オレがグーにした右手を見せると顔の前に手のひらをかざして身じろぐティキ。
「まぁ、結構面白かった」
「それ貸してやるから読めよ。最後にはびっくりするから!
返すのはいつでもいいし」
「あ、ありがとうな//じゃぁ、遠慮なく借りる」