Shortnovel

□キンモクセイ
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「ん、分んない?オレ達は互いに同性に対しての恋愛は初めてだよね。これはある意味初恋で。
そしてオレは前から変わらないユウの魅力の虜で、この真実の愛をオレはユウに捧げるよ…だからピッタリじゃない?」

「お前、よくそんな意味が分からない恥ずかしい台詞言えるな///」

「だって思ってる事だもん。確かに意味分かんないけどさ!まぁ、しょうがない。オレ馬鹿だし!とりあえず言いたい事はユウが大好きってこと!ユウ、愛してるよ…」

オレがそう言うとさらに顔を赤くして顔を背けるユウ。

長い沈黙。
この沈黙を壊したのはユウだった。

「オレだってな…オレだってお前の魅力に惚れてて、初恋が真実の愛だ!って、言っている意味分かんねぇけど……とにかく、お前よりもオレの方がお前に捧げる愛は深くてデカイって事だ!ただ、そんだけ…///」

そう言って茹でたこ見たいに顔を赤くしてそっぽを向くユウ。

オレはその様子を見て笑って、ユウの顔を包みこんでいる手でユウをこちら側に向かせて顔を近づけると、一瞬、黒真珠のような瞳を見開かせた瞳は閉じられて唇を近づけて来た。

そんな唇に触れる程度の軽い口づけから深い口づけを交わしていたオレ達の元に風がふき。
微かなキンモクセイの香りがオレ達の周りを優しく包みこんだ……。



END
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