Shortnovel
□Letters(前編)
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静かに走り出す車。
「一応今日のデートプランはショッピングにご飯にオレの行きたい所でいい?」
(行きたい所…ラブホか)
「あぁ…」
浮かび上がった慣れた単語には何も疑問は浮かばなかった。
ただ考えてたのはさっき起きた出来事。
「どうかした?ユウ」
「何でさっきの分かったんだよ…オレの笑顔が嘘だって」
「ん、あぁ……勘かな?
オレってさぁ、人の表情で大抵の事分かっちゃうんだわ」
オレは何も話さずにティキ・ミックの顔を見続けた。
「長い間培った、いわばオレの技?でも、これって疲れる…だからオレの事を知らないユウになら何をしても大丈夫って思ったわけ。
だから、今日は素顔のユウでいて…ね」
「…素顔のオレじゃつまらないぞ…それでもいいのか?」
「いいよ!素顔でいてくれれば。
それじゃぁショッピングにレッツゴー!」