Shortnovel
□Letters(前編)
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着いた場所は人気ブランドショップが建ち並ぶ通り。
沢山のカップルや家族連れが歩く中をオレとティキも並んで歩いた。
「へぇ〜ここがいつもテレビで紹介されてる所か」
「来た事無かったのか?」
「うん。初めて来た…ユウはよく来るの?」
「オレはたまに…」
(仕事でな…)
「ふ〜ん。ユウ、ここに入ろう!」
ティキが指を指したのは若者に人気のブランドショップ。
「あぁ」
店内には沢山の若者が色々な服を取り、鏡の前で合わせている。
「少し自由行動をしようか?」
「あぁ」
そう言うとティキは一人店の奥へ入って行き、オレは近くにあった服を取った。
いいなって思って取った服も値段を見たら元の場所に戻さずにはいられなくなる位、この店と自分は不釣り合いだった。