Shortnovel

□カニバリズム、それは愛故に…
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「ん、ぁ!ティ…キ」

「ハァ、ユ…ウ…」

暗い夜空を月の明かりだけが照らす中、黒と白の二人が乱れていた…。

「ぁっ!ティキ―」

「ユウ!!」

白の人が語尾を引くように言った後二人の間にはツヤツヤと光る物が、そして白の人に引かれるように黒の人も白の人の中に熱い飛沫を吐き出した。

「「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」」

「ユ、ウ…痛くなかったか?」

「ハァ、ハァ、これ、くらい…平気だ…ハァ…」

細かく肩で息をする神田を優しく抱きしめるティキ。
その表情は優しく、悲しげだった。

「ユウ…オレ達、一つになれたらいいのにな…」

「ハァ、な、に…言ってん…だよ!オレ達は…一つだろ?」

「そうだね、オレ達は一つだ…でも、いつもユウに会いたい、ユウと一緒にいたいって考えてる…オレ達の立場にそれはありえないのにな…オレ、わがままだな。」

「ティキ…オレだって会いたいって、いつもお前の傍にいたいって思ってるよ!でも、オレ達は…ノアとエクソシストは傍にいられない!…オレ達、どうすればいい?…」

顔を下に向けてうなだれる神田、優しく抱きしめていたティキはさらに頭を撫でた。

「オレ達…どんな形でもいいから一つになれたらいいのに…」

「あぁ…どんな形でもいい…ユウと一つになれるなら…」

二人は互いを強く抱きしめ合い、朝方それぞれの世界へと帰って行った…。
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