Shortnovel
□プレゼントを君に…
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「神田のおかげでいい物が撮れたわ!ありがとう」
「そうか…なぁ、これはオレへのお祝いなのか?」
「えぇ、もちろんよ!」
ニコニコと笑うリナリー、しかし神田は気づいていた…リナリーの周りに黒いオーラが漂っている事を…。
「わ、分かった…オレ自室戻るな…」
「えぇ!プレゼントは後であげるね♪」
「あ、あぁ…楽しみにしてるな」
(どんなプレゼントだよ…)
心の中で悪態付きながら、神田はリナリーの部屋を出た…。
自室に入ると、神田はベッドにごろりと寝転んだ。
「ふぅ〜全く、オレへの誕生日プレゼントはろくな物がねぇな…」
「本当だよね―♪みんな神田が欲しがる物を分かっていない」
「確かにな、でもみんながオレを祝おうとしてくれた事は少し嬉しいけどな………って、オイ」
「何?神田」
「何でテメェがここに居るんだよ…」
「神田の誕生日のお祝いに♪」
“シュッ”
「ちょ、Σちょっと待て神田!六幻をしまえ!!」
「テメェ…ノアが教団に何の用だ!江戸での戦いの続きでもしに来たのか!」
「だから神田の誕生日を祝いに来たんだって言ってるじゃん!」
顔の前に手を出し必死に訴えるティキを見て、神田は六幻を鞘に収めた。