Presentnovel
□記念撮影
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「ん?なぁにユウ」
カメラから目を離してオレの方を向くティキ。
「この写真っていつ撮ったんだ?あと誰だコイツら」
オレに近付きオレが指差した写真をみると「あ〜これね」何て漏らすティキ。
「これは新年に撮った家族写真だよ、家族って言っても血は繋がってないけど」
「どういう事だ?」
「まぁ、家が近かったからよく一緒に遊んでそれぞれの家に入り浸ってからもう家族みたいな感じなんだ」
「へぇ〜なぁコイツは?」
オレが指差したのは体格が良い筋肉質な男。
「ソイツはスキン・ボリック。かなりの甘党」
「コイツは?」
「ルル・ベル。いつも静かで完璧主義かな?」
「コイツらは?」
「ジャスデロとデビット、通称ジャスデビ。写真でも分かる通り仲の良い双子だよ。そして悪戯ばっかしてる」
「へぇ〜確かに肩組んでるあたり見ると仲良いんだな」
「でも、悪戯にはいつも困るよ。そして最後はロード・キャメロット。オレの兄さんの養子だからオレからしたら姪っ子。コイツも悪戯好きだけどジャスデビより怖いな…」
「どんな悪戯なんだよ…」
「ロードの悪戯はトラウマになるんだ…」
そう言ったティキは過去の悪戯を思い出したのか顔が青白くなっていた。