HeartU
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ほんとは辛かったんだ。
君が誰かと話すのを見ても、
君が誰かと帰るのを見ても。
でも何も言えなかった。
これ以上離れて行ってしまったら
見つめる事さえ許されなくなってしまったら…
そんな事が怖くて、怖くて。
結局、何も始まらずに
何も終わらずに
時は 過ぎていってしまった。
自分を守る事に必死で
自分のプライドを傷付けないようにするのに必死で
後から気付いた。
自分を傷付けて、自分を悲劇のヒロインにしたてあげたのは
誰でもない。自分自身なのだと。
だからね、もし次に恋ができたら
ちゃんと頑張るよ。
いっぱい泣いてもいい。
どんなに苦しくても
どんなに切なくても
きっと何もしないまま終わるのよりは
何かを、手に入れられると思うんだ。
03/30 мау