うん。

□想いは年齢を超える
1ページ/1ページ





「…はぁ…」


最近、先輩は溜め息を吐くことが多い。悩みかなとは思うけど元々、多くは語らない人だし悩みなんて尚更に語るような人じゃない。聞いたところで答えてはくれないだろう…でも、好きな人にはいつも笑っていてほしい、そう思うのは僕だけなのだろうか。
まぁ、悩んでいるカカシ先輩の顔も、また可愛くて綺麗だ。
おっと、うっかり自分の世界に入るところだったよ。
まぁ、やっぱりカカシ先輩の悩みは気になるわけで。気になることはお互いに言った方がいいだろう。恋人なのだから。


「…先輩、最近溜め息を吐きますけど…何かあったんですか?」

「んー?いや、何でもなーいよ」

僕ってそんなに頼りないかな?僕の質問に笑みを浮かべて返事をする先輩が痛々しく見えて仕方がない。

「うそだ、何かあるならはっきり言ってください。僕に言えないような疾しいことでも?」

カカシ先輩の細い肩を掴む、それに驚いた先輩は右目を見開く。
肩に添えていた手から小さく震えているのがわかる。普段は声を荒げないからきっと驚いたのだろう。

「は、離してよ…別に疾しいこともないし悩みも…」


「何でもない?なら僕に言えますよね?」

更に肩を掴む手に力を入れる。さすがに肩が痛むのだろうか、先輩は顔を歪める。


「ちょ、ちょっと…肩、痛いよ…離して…」

「先輩が言ってくれるなら、すぐに離しますよ」

僕もここまでくると意地だ。先輩はまだ、悩みを言うのを渋っている。うー、だの、あーだの言っている。


「…が……れてるから…」

「…はい?」

先輩があまりにか細く呟くため、上手く聞き取れなかった。


「〜〜〜っ!年が離れてるから!お前より年上だったのが悩みだったの!」

うーっと顔を赤くしながら睨み付けるように見上げている、何でもう、こんなに可愛いのだろうか。

「…離れていると言ってもたった4つじゃないですか」
「4つもだよ!ましてや、お前はまだ二十代!俺はもう三十路なのよ、わかる?」

熱弁をし始めた先輩。僕は肩から手を離しそっと体を抱きしめる。こんなに可愛い人が三十路か、見えない。

「先輩ならいくつでも構いません」「…他の人に靡いたりしないでよ?」


「当たり前じゃないですか」

絶対にこんなにかわいい人を手放す気などない。
まだ微かに赤い頬に手を添えてゆっくりと唇を重ねる。
唇から唇に思いが伝われば良いのに。
そう気持ちを込めて口付けを交わした。





想いは年齢を超える
(ぷはっ…激しいよ…ばか)(先輩が可愛いから、つい)




あとがき
はいっ、星夜様のサイト様との相互記念に書かせてもらいました!駄文ですいません!
こんなので申し訳ありませんが、是非、もらってください!
相互、ありがとうございます!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ