幻想世界

□悪魔の花コトバ
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朱いルージュの囁きが
聞こえてくる
快楽の廻間(はざま)で
こうして私は夢を視る
蒼空に浮かんだ
棉のような雲を
指先でつかまえて
禁じられたそのコトバは何?

真っ白な蒼きなる
冷えた布(シーツ)を肩にかけたなら
口を閉ざしたままの人形みたいにただ視線を游がせ
どうして悲しいのか
それは私には解らない
ああ心が空っぽになる

チューヴェ・ローズの快楽よ
さあ蝕まれて
愛の河へ溺れて
そうして私は死んで逝く
魔力に召されて
触れる唇は
寸留めにされたまま
禁じよう夢を視たままで

どうしてなのかいつものことなのに
わたしはただとわにあなたのそばにいさせてほしいだけ

甘い百合の美しさ
控えめな戀
優しさの中心では
私はとっても幸福者
手を伸ばしたら届くかしら水のような雨が
いつまでも降り注ぐ
ああ悪魔のそれは花コトバ!

暗黒の人陰が
どんどん私に迫り来るの
涙を流し続けたなら人形のようにさあゆったり動いたどうして苦しいのか
それは私が感じてる
ただ心がひび割れたよう

朱いルージュの囁きが
聞こえてくる
快楽の廻間で
こうして私は夢を視る
蒼空に浮かんだ
棉のような雲を
指先でつかまえて
禁じられたそのコトバは何?

あいゆえなのかいつもそうなのに
わたしはもうてかれてあなたのそばでねむりたいだけなの

甘い百合の美しさ
控えめな戀
私はとっても幸福者
手を伸ばしたら届くかしら水のような雨が
いつまでも降り注ぐ
ああ悪魔のそれは花コトバ!

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