見た目的には優等生。


劉輝は絳攸のことを、仕事もできるくそまじめなやつだとずっと思っていた。けれど、





「ふ、ふ、ふ…っ」



絳攸の華奢な腕が、劉輝をきつく抱く。彼のかすかな汗の匂いが、発情しきった劉輝を興奮させる。


そのまま、唇が奪われて、劉輝の舌は必死になって絳攸を捜した。


舐めしゃぶり、時に互いを吸い合って、劉輝の身体はあっという間に高まる。劉輝の引き締まった筋肉に、絳攸の手が触れた。



「ほら、どうした」



左乳首ばかりを舐められるとくすぐったくって、「あう」と、劉輝はビクついてしまった。絳攸の唇ににやりと微笑が浮かぶ。



「敏感だな、お前は……」

「ふ、ふう……」



絳攸は劉輝の胸が大好きだ。


女の子のような柔らかい膨らみもないのに、なにが愉しいのか、押しつぶすと思うほど強く、絳攸は乳首をチュウチュウと吸ってくる。



「こうゆ」



敏感な場所ばかりを責め立てられて、劉輝は悲鳴を上げた。 


痛い。でも、その痛さがいい。


乳首の先。こりこりしてて、ああ、絳攸、そんなにしたら、余、余は。



「ああ、ああ…!」



さんざん指でこねくり回した後、絳攸は劉輝の骨が軋むほど強く抱き締めて、性急に責め立てる。


ベロリと舌で鳩尾のあたりを舐められると、堪らない。


大きな掌が舌を絡めながら、滑らかな肌を撫でた。


そのまま指先が腹筋から臍へと下がっていくのが分かって、劉輝は「ああ、ああ」と甲高い声を上げる。


絳攸の吐息が素肌を掠めるだけで、どうしようもなく興奮して。


幼少の頃に開発された敏感な性感が、肌の下でいやらしくうごめいていた。


絳攸の手が劉輝の下腹部を撫であげると、半勃ちのそれはびくりと震えた。


絳攸の手が動くと、劉輝は女みたいな声を上げて、上掛けを蹴る。焦らすような手つきがいやだ、と、子供のように啜り泣いた。


そんな劉輝に、絳攸は汗を浮かべてにやりと微笑む。



「……なんだ、もう我慢できないのか?」



からかうような声音に、劉輝の瞳にじわっと涙が浮かぶ。


その純粋無垢な瞳に(ああ、泣く、泣くかな)……そんな悪趣味な愉悦に浸っていれば、彼は恥ずかしがって狼狽するのではなく、



「そ、そうだ、こうゆうのせいで…っ、余は、余はもう、ずくずく、して、我慢できない…っ、は、早く触れ…っ」



そう啜り泣いた。


涙やら鼻水やらで顔をぐちゃぐちゃに歪めて、荒い呼吸を繰り返して泣く、劉輝。


絳攸の性技は経験不足もあって、上級者のそれとは言い難い。


それなのに劉輝の性器はもうすっかり硬くなって、先走りを溢れさせている。


あられもない声を上げ、自分にすがり付き解放を願う劉輝は淫乱で……堪らなく愛しかった。



(な、なんだ、この可愛い生き物……)



そう心中悶絶していれば、「こうゆう」と、劉輝はあられもない姿で泣きじゃくっている。



さあ、どうする、李絳攸、この可愛い馬鹿をどうしてくれる?



すっかり快楽に蕩けきった劉輝は、絳攸の言いなりだ。


上に乗って、と言えば喜び勇んで跨がるだろうし、もっと声を出せ、と言えば発情期の雌猫のように卑猥な声で鳴くだろう。


そんな絳攸の胸中も知らず、劉輝は蕩けた瞳を閉じて、目尻から涙を零すと、


「こうゆう…、好き、大好き。絳攸がこんなにいやらしくて、ド鬼畜だと、みんなに教えてしまいたい……」


すり、と、頬を寄せる幼いしぐさに、完全にハマったと自嘲しながら……絳攸は劉輝の肉体にもはや我を忘れるように没頭した。濡れそぼつ性器に指を絡めて、荒々しく上下に扱く。



「ああ…あ、こうゆ、絳攸」



その表情。泣いているような、はたまた困っているような微妙な顔つきで、眉間には皺が寄り、唇は硬く噛み締められている。


上下する胸や、汗ばんだ首筋、塞いだ唇や鼻から漏れる吐息や、薄紅に染まった頬。


そのすべてが可愛く思えて仕方ないのだ、と、考えながら、絳攸の右手は劉輝の欲望の飛沫を受け止めた。









優等生とマヌケ
(絳攸になら何をされてもいいのだ!)



END

絳攸×劉輝

いやらしいのはお互い様というお話^^

劉輝は寝台の中じゃえろえろなイメージですね〜



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