小説
□存在する者 視えない者
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精神体
それは目に見えず
物質としては表現出来ない物質
果たして物質
という判断で良いのでしょうか
彼等は精神体となっても
私達の周りにいる
守ろうとする者
闘う者
怒りに震えてる者
悲しみに溺れてる者
妬みに埋もれる者
祈りを捧げる者
彼等は何時も何処かにいる
目に視えぬ場所で
目に視えぬ身体で
苦しみに悶え
不安に絡め捕られ
私達に助けを求め
私達は気付かない儘
生きてきた
彼等の声を聴かず
忘れてしまった
私達の元々あった術
能力を棄ててしまった
いえ
退化してしまった
此方の方が正しいでしょう
私達は何故忘れてしまったのか
私は少しずつ
少しずつ戻ってきています
彼等の姿を
気配を感じとる
貴方達は忘れてしまった
貴方達は取り戻してきた
それが何なのか
分かる時がくるでしょう
私が語る
彼等とは
誰なのか
貴方達には分かりますか
私は彼等の
光への道標
彼等を救済する
闇に堕ちた私
足りない
私だけでは
足りない
聴いた事がある
この世に留まる彼等
彼等を救済出来ない時
彼等は地獄へ堕ちると云う
彼等も
気付かない儘
再び物質世界に
転生出来ない儘
牢獄の檻の中
絡め捕られていく
抜け出せない輪廻の牢獄
彼等を助けるのは誰なのか
いないのか
助けられないのでしょうか
冥府の王に
地獄の王に
許しを請い
輪廻から転生へと変われるならば
いいえ
出来ないでしょう
地獄に堕ちたら最期
二度と逢えない
其れが地獄のルール
冥府の暗黙のルール
ごめんなさい
ゴメンナサイ
ご免なさい
ごめんなさい
ご免なさい
ゴメンナサイ
私は闇に捕らわれた儘
何もする事が出来ない
彼等を助けられず
目に視えず
目の裏に視え
光に属する者も
闇に属する者も
確かに傍にいる
感じて
貴方達の守護を
神が遣わした
天の御使いを
1人1人の光
それが貴方達の守護
弱き光もあれば
強き光も存在している
神の仔よ
人から産まれし子よ
少しずつでいい
感じて下さい
彼等の存在を
貴方の傍にも
貴方の見知っている人にも
彼等は傍にいる
それが
闇なのか
光なのか
貴方自信が知っている
恐れないで
彼等は貴方達の味方
恐れて
彼等は貴方達の敵
敵も味方
味方が敵
人生がどう廻るか
誰にも分からない
その世界に生きる貴方達へ
堕ちてはいけない
私になってはいけない
貴方達が光に包まれる事を
闇の底から祈りましょう
貴方達に
神の御加護がありますように