underground.X
□ピンクマグマV
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まるで終わりのない悪夢
『彼等に待っているのは終身刑だ。ある場所に閉じこめて一生を過ごす』
法から逃れた犯罪者達を裁く。
終わることのない苦しみを味わわせる…
それは同時に、自分の傷を抉り続けるということ。
自らを裁き続けるということ。
終わりのない苦しみ…
『こんな思いをするのは、自分だけで良かったんだ』
そう言っておきながら、君が“こちら”側についた時、少なからず気持ちが軽くなるのを感じた。
と、同時にそんな自分に愕然とした。
勿論、だからといって水に溶いた絵の具のように“それ”が消える事はない。
君の“色”と混ざり合い、歪なマーブル模様となって漂い続ける事になるんだろう。
『俺も普通じゃねぇんだよ…?』
解ってる。
でも馴れ合いをする気は無い。
解り合うつもりも無い。
だから、
『知りたいから』
それを、どう受け止めていいのか判らないんだ。
君がいい加減な人間を装っている事は知っている。
人一倍他人の痛みが解る事も
心の奥底に渦巻く闇が在る事も。
『苦しいんだよ…自分がどうにかなっちゃいそうで』
君はただ、同じ“モノ”を抱える人間に出会えた事が嬉しかっただけじゃないのか?
同じ苦しみを分かち合える事に、自分の苦しみを解ってくれる事に安心しただけじゃないのか。
そうであって欲しい