薄桜鬼BLCP4

□愛の雫は零れ舞う
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俺は罪作りなんだろうか……


まさか、2人に迫られて嬉しくて堪らなかったなんて




時は一時程前になるだろうか





山崎君が偶々他の任務で出計らっており、然る宿屋での捜査で新選組でありながら、目立つ事なしに捜査するべく、女装をするという羽目に……俺はなったのだ







俺は女人の格好をして、護衛に着くと何故か聞かない総司と左之さんに一緒に捜査に入った







『左之さんには絶対平助は渡さないよ?』


『はっ、奇遇だな総司

俺だって平助を渡すつもりなんて更々ねぇよ』



俺は本当に偶然、男に迫られ、しかも如何考えても今回の事件に関与している思われる男……




俺は護身用に持っていた小刀を構え、其首と心臓に擦れ擦れまで触れた




しかも、倒れたまんま



『……お前、知っている事全部話しな』

男は俺の瞳の変容だけで震えて、死の恐怖に追いやられた




『『平助!!』』

其処へやってきたのは外で待機していた総司と左之さんで




『ねぇ、僕の平助に手を出した代償は高いよ?』

今にも抜刀して殺しそうな勢いな総司を


『おい、さっさとコイツを屯所送りにして、鬼副長に拷問でも尋問でも受けさせな』


男を羽交い絞めにして隊士に左之さんが明渡す


敢え無く御用になった事は言うまでもない










しかし、其処からが問題で






『早く察知したのは僕じゃない?』


『羽交い絞めにしたのは俺だろ?』


『何其?

殺したい程の愛情を示したのは僕でしょ?』


今にも抜刀しそうな2人……

『何を言うか、任務を遂行した上で平助を悪代官から守ろうとしたのは俺だろうが』








何時までも言い争い、本当に斬り合いになりそう




『ねぇ!

もう止めろって!』


俺は咄嗟に2人の間に入って止めにかかる




丁度双方の刀と槍が首筋に擦れ擦れで当たる状況で



『『危ないじゃない(だろうが)!!』』


2人に叫ばれても俺は目を吊り上げ、叫んで2人の腕を力一杯引っ張って言った


『言い訳ないじゃん!!

何!?幹部2人が喧嘩して怪我したら洒落になんないだろ!!

大体、2人が怪我すんの何て死んでも嫌だ!!』





2人は其言葉を聞いて何を思ったか



『ねぇ、斬り合いよりもいい事思いついちゃった



平助にどっちが余分に好きか聞いてみようよ?』




『奇遇だな

俺も今其を考えた所だ』




しかも、何故か『大人の方法』で
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