薄桜鬼BLCP4

□甘い愛情を刻み付けて
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切欠は隊士達の小さな言い争いだった


「…藤堂さん、お茶一緒にしましょうよ」


「おい、抜け駆けはずるいぞ?」

「…そうだ、そうだ」

何故か毎度の様に飲み会だ、茶会だで何処の席に座るか、何時俺と時間を共有するかで揉める八番組


「…おい、おい

俺は別に逃げやしないねぇんだから、皆で楽しくやればいいだろ?」


何時もは是で丸く収まるのだが……


「…よし、今日こそ決着つけるぞ!?」

「望むところだ!」

「…そうと決まったら隊長を早いとこ捕まえた方が早い!」


いきなり襲って来るある意味物凄い恐い隊士達との鬼ごっこはこうして始まった







「…捕まえましたよ?」


じりじりと詰め寄られる俺


「…いや、お前恐いぞ?

俺は皆と仲良くやりてぇし、お前のものになる気はねぇから」


決して傷つけたいわけじゃねぇけどさ……、俺には如何しても棄てがたい淡い恋心があったから






「……面と向かって振られた……」

およよと崩れ落ちる隊士の姿に
「…悪い、傷つけるつもりなかったんだけどさ……」


其処へ賺さず他の隊士が乱入

「…俺でも駄目なんですか!?」

「…俺絶対幸せにしますから!」


必死な隊士達に本気で口説いていた事が鈍い俺でも判明


ただ、俺は仲良くしたい仲間だったんだけど


「…悪い

俺如何しても抱えていたい気持ちがあるからさ

…好きな奴がいるんだ」


俺はもう直球に気持ちを吐露した




「……か、可愛いww」

「…振られても、其赤面した顔見られたら最高!!」


先程の砂化していた隊士も

「…何か、其処まで思いいられいる人が羨ましいです!

是非応援します!」


きっぱり振られた事で吹っ切れたのか……何故か応援を決意する隊士達


「…お、おう」


俺は嬉しいが、何故其処まで喜ぶのかは謎だ











しかし、何処でもいるのが血気盛んな奴で


「…其なら俺なら力づくで奪います!」

そう言って口付けを迫ってくる隊士


「おい、俺らは一歩引いたんだぞ!」

そう言って引き剥がそうとする隊士


取っ組み合いになり……


「…おいおい

止めておけって

平助は俺が貰うって決めていたんだからよ?」



そう言って頬に口付けて来たのは



「…左之さん!?」


呆然としている俺を肩に担ぐと


「…そう言う事だ」



すたすたと歩き出す左之さん


俺は只管恥ずかしいんだけど!!



「…原田さん格好いいww」

別の意味で騒ぐ隊士が若干1名


「勝ち目ないな、お前」

慰める隊士1名


の声は遠くに消えていった
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