薄桜鬼BLCP2
□深緑の瞳
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「……ねぇ、藤堂さん
貴方の瞳に映る僕はどんな僕ですか?」
ある日の昼下がり
縁側で二人でお茶をしていたんだ
ずっーと書斎で書類と仲良しこよししていたら、総司が気を遣ってくれたから
「……分かんない
一言じゃ言い表せない」
正直、総司の全てが愛おしくてたまらないから
「博識な藤堂さんなのに?
僕ってそんなに魅力ありませんか?」
決して傷付いている訳ではない事が判っていても、総司の声色が低くなるとチクチク良心が痛む
「……悪い
意地悪な答え方だったな」
俺は総司の耳元で囁いた
温かい逞しい腕も明るい落ち着いた口調、情事に見せる色香が滲み出た姿も
感覚全てで総司を愛していると
「……藤堂さん
これからも僕と同色の其瞳に目一杯僕を映して下さいね」
嬉しそうな声に俺は総司の肩口に頬を擦り付け
「…望む限り
俺も全力で総司を愛し続けるから」
と言った
だから、生き続ける限り俺を深緑の瞳に映し続けて
其体温に包み込ませて