薄桜鬼BLCP4

□嫌だけど、大好き
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不思議と総司に言われた告白は嫌じゃなくて……




イタズラは嫌だけど、総司に構って貰えると、其瞳に映れると嬉しく思って、今更ながらに総司を追いかけていた自分に気が付いた
















「……嫌がらないんだね」


総司に押し倒されながら、俺はぶっきらぼうに言った



「……仕方ないだろ?


嫌じゃねぇんだから」



今更ながらに気が付いた自分の鈍さと、総司の笑顔が剰りに感情を揺らした




本当に自分は総司に惚れてしまったと、簡単には認めたくないのと、好きな人が出来るとこんなにも幸せなんだと逆行する気持ちが溢れだす











「……ん…っ」



シュルッと帯を解かれて、衣擦れする音と一緒に肌を撫でられて声が漏れる






「ふふっ…肌が桃色になってる


乳首も……ほら」



「……んっ…や…っ」


カリッと食まれて俺は再び甘ったるい声を上げてしまった






「可愛い、平助


もっと啼いてよ……」



そう言った総司は何を思ったかいきなり性器を筋を辿るように舐め上げたのだ




着物は肌蹴る音と共にぴちゃぴちゃ、ぬちゃぬちゃという厭らしい音まで聞こえる





「……っ…総司…っ…


もう…離せ…っ…

汚いだろ…っ」


俺は更に段階を踏んだ総司の行動に付いていけず、総司の髪の毛を力無く掴んで懇願する




「……良いよ?


一度イッちゃって…

……其に平助は何処も汚くない…」


総司は性器を口に含んだまま、更に甘噛みしてしまった為に俺は

「……っ…あん……っ」


我慢できずにイッてしまった




ゴクッという喉の音共に



「……信じらんねぇ…


飲んだのか……?」



俺は息を乱しながら真実に驚愕する




「……まぁね


平助はイク時の顔凄く厭らしくて可愛いよ?」



総司は舌舐めずりしながら、指を差し出して、ひとつになりたいからと舐めるように言ってきた





俺は其に無性に愛しい気持ちが溢れて






気が付けば夢中で指を吸っていた






「……良くできました…


もういいよ」





ジュッと唾液が吸い付いて離れる音と一緒に、総司の指がてらてらと妖しく光っているのが鮮明になる














「……っ…」


俺は痛みを飲み込んで、本来入れられる筈のない器官に指を誘い入れる



「……痛い?


だけど……もう止められない…」




総司はできるだけ痛みを和らげようと、前の性器を弄っていた




「……や……っ…其処…っ」



コリッと中のシコリのような部分を突っつかれ、俺はぴくぴくと目を見開いて布団を握り締めた



「……此処だね


やっぱり男の子でも気持ちいい部分はあるんだね…」



前から流れ出した精液が淫穴に溜まり、グチュグチュ厭らしい水音を立てる





「……もう一度イカせてあげたいけど…」




総司は精液が滴る指を引き抜いて、膨張した性器を淫穴にあてがった
















「……っ…ん…っ」



俺は総司の肩と背中に力一杯しがみついて痛みを凌ぐ




「…痛い?」



総司の荒い息遣いを聞くと、俺は首を振って否定する





痛みが不思議と愛しく感じられた







「……可愛すぎるんだから……っ」




総司は先程の性感帯を強く摺って



俺達は精液を混ぜ合わせながら、俺は総司の腹に、総司は俺の中に射精した
















平助の太股から足首…果ては足裏まで彩る混濁した精液が纏い付いていた





「……本当に君はどうして可愛すぎるんだろうね…」





肌と肌が直接触れ合うことがこんなにも幸せだとは想像していなかった






乱れた髪の毛を跳ね除けてあげながら、可愛い寝息を立てる恋人に僕も口付けて、平助を抱き締めながら眠った
















「…其本当に?」

俺は唖然として島原には総司同伴でないといけないことが確定的になってしまった





あの情事の後……




『……ん…っ』



俺は総司に抱き上げて貰って…風呂を貸してもらったのだ


『疲れたでしょ?


君菊さんが機転働いてくれたから大丈夫


ゆっくりお風呂しようね』






是が遊郭中に広まったらしく、あんな別嬪なら略奪してでも欲しいと噂が立ったらしい








「……大丈夫ですえ?


平助さんには総司さんがいます故に…そんじょそこらの男は太刀打ちできません…」





君菊さんにそう言われたと同時に



「……当たり前ですよ?」



総司は俺に口付けた




そして、宣言したのだ



「平助の浮気も赦さないし、平助をたぶらかす輩は斬るから…」
















俺は浮気する気もないから、総司が望むまま一緒にいることが多くなった




「……本当にイタズラしていた時とは別人だよねぇ」



俺は総司の膝に乗って、肩に頬を埋めて



「仕方ないだろ?



好きで仕方ねぇんだから」





と俺も微睡む昼下がり、総司に甘く離れられないことを宣言したのだった
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