薄桜鬼NLCP
□闇故の恋情
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組長以上になると私が忍としても働いている事は公認されている
それ故時折、沖田組長の事を山崎さんに相談するのだ
「一体何なんでしょうか」
私は任務を真っ当して帰ってくる折、また入り口で沖田組長に捉ったのだ
『お帰り』
そう言って最近多くなった口付けをして来たのだ
『悪戯は程々に』
といっているのにも関わらず
「しかし、嫌ではないのだろう?」
山崎さんの一言に
「嫌悪感はないんですよ
多分、局長や副長よりは短いですがそれなりに付き合いありますから、其れが原因かもしれないですけど……」
「………君は忍、組長としては優秀だが本当にこの手の物は盲目なんだな」
山崎さんは軽く溜息を吐いて
「俺からはこれ以上、深入りはしないが何れ君にも判ると思うぞ、特に君は監察方組長を兼任しているから理解しだせばどういった感情なのかは推測出来るだろう」
と言われたが良く解らない
色恋沙汰に疎いのは解っているが……
あくまでも沖田組長に関する感情は敬愛と見做している
元々、私は監察方だけで働く予定だったが、新選組を興して直ぐに七番組組長が隊士を庇い戦死
其処で私が適任とされたのだ
元来、私は試衛館に送られたのも剣術を磨き自分と主を守る為にほぼ運命的に決められた監察方の為……
だから、隊士達には的確に斬るこの刃には関わりたくないとさえ陰に言われているのを知っている