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□護り抜く者A
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いつきが豊臣軍に、人質に捕られてから一夜明けた朝に、半兵衛は会談の為に、政宗の城に向かったのだった


「……てめぇ、いつきに何かしてみろ
その首を斬って見せしめにしてやる」
明らかに怒っているのは見て取れた


しかし、半兵衛は気にせずに話を進める
「少々、強引な手を使い申し訳なかった
しかし、士気の高さは戦国随一且、あの少女の医学、薬学の知識は素晴らしい
君には副将軍の地位を与えるが、どうだい?」


しかし、政宗の回答は当然「No thank you
んな待遇要らないね
俺が護り抜くのは、いつきと伊達軍だ
何処の軍にも降らないのがMottoなんでね」
と盛大に断った


「……そうか
でも、豊臣軍に入れば、奥州には有利になる事は間違えないとは思うんだけどね少し、考えてくれないか?1週間程したら、もう一度来よう
それまで人質は丁重に扱う事を約束しよう」


半兵衛はそう言い残し、城を後にするが、本当は判っていたのだ


どんなにいつきを側に置きたくても、伊達軍もいつきも決して、豊臣軍に降らないという事を


それでも、少しでも長く、あの不思議な少女の側にいたかったのだ
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