ShortNovel
□すれ違い
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「ねえー…君は僕の考えに賛同してくれるよね?」
僕は微笑み、彼に手を差し出す
「…賛同、できない」
「どう言うこと?」
「トレーナーとポケモンを無理やり引き離すなんて、そんなの勝手すぎるっ!!何だかんだ言ったってその目的の為に君達だってポケモンを良いように使ってるじゃないかっ!!」
「…君なら、分かってくれると思ったんだけどな…」
胸が痛い、痛い、痛い
「ねえ、君は僕の事、好き?」
「大嫌いだ」
一方通行の愛、拒絶する君
「僕は君の事、結構好きだよ?」
「お前なんかに好かれても嬉しくない」
嗚呼、考えの違いはこんなにも大きなすれ違いを生むのでしょうか
僕は、ただ君と居たいだけなのに
会いたいから、口実として言ってるだけなのに
「だから壊したくなるんだ、こんな世界」