アニメ
□お化けのキーホルダー
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するとアンコは笑って
「うん大好きなの!」
と言った
その答えに胸がチクりと痛んだ
だってそのキーホルダーは…
あのギャルソンに少し似ているから
アンコの言葉がそのまま彼に向けられているのでは…
そう思ったんだ
僕がぼうっとしてるのに気が付いたのか
アンコは心配そうに僕を見ていた
そして何かに気が付いたような顔をして
ポケットをまさぐった
「はいこれ」
僕に手渡されたのは
全く同じキーホルダーだった
「ショウ君お化け好きだよね?あげるよ」
お揃いだねと無邪気に笑う君を見て
僕が好きなのは現象そのものだとか
指摘することさえ出来なくて
ただのキーホルダーに嫉妬してた自分が馬鹿みたいだ
なんて思いながら
明日から僕の鞄で揺れる君とお揃いのキーホルダーを想像して
笑顔でそれを受け取った
君と一緒ならなんだって
素敵に見えるんだから不思議だ…