Nov

□sweet perfume
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シートに座り新宿さんを後ろから抱きしめてるとふわっ、と甘い匂いが鼻を掠った。

sweet perfume


「なぁ、新宿さん」
「ん?」

俺が話し掛けると、俺の脚の間で本を読んでいた新宿さんが振り向く。
振り向くっつても、俺が体を抱きしめてるから首だけだけど…。

「今日、香水とかつけてるのか?」
「別につけてねーけど…どうした?」
「いや、なんか甘い匂いがしたから…」

そういいながら首筋の匂いを嗅ぐ。
すると新宿さんはクスクスと笑い出した。

「お前、犬みてぇ」

俺はそういって笑う新宿さんに見惚れてしまう。

「新宿さん…」

といいながら頬にキスをして、服のボタンに手をかける。
そして、新宿さんの首筋を舐めた。
舐めた瞬間、新宿さんがビクリと動いたが笑って

「今日はしないんじゃなかったのか?」

といわれた。

―俺は黙って新宿さんに口づけをした。



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