企画モノ

□1000Hit企画!!花奏様へ
1ページ/1ページ


今日は久々に休暇を貰えたので新宿さんを月島へ招待して一日中、案内をしていました。
そして、私の隠れ家へ招待してもんじゃを御馳走していたのですが…。
先程から、新宿さんのご機嫌がよろしくなく…私はどうしたら良いのでしょうか?

「し、新宿さん。いかがですか?」
「ん?美味いぞ。」

美味しいと言われて嬉しいですが、新宿さんの顔が無表情なのですごく気まずい。
私は何かしましたか…?

「……。」
「………。」
「…あの、新宿さん。」

二人とも黙っていても埒が明かないので、私から話し掛けてみる。

「私、何かしましたか…?」
「…別に…。」
「別に、ではないでしょう。何か私に非があるのなら言って下さい。」
「…。」
「凛太郎さん…。」

そう呼ぶと新宿さんは、ぽつりと一言漏らす。

「…もんじゃ」
「はい?」

今、もんじゃと聞こえましたが…聞き間違いではないでしょうね…?

「お前、ずっともんじゃの話しかしてないな。」
「…そう、でしたか?」

そういえば……


―ミラクルトレインを降りてすぐ
『新宿さん。』
『ん?』
『もんじゃの歴史っていつからかわかりますか?』
『お前じゃないから知らねーよ。』
『もんじゃの起源は、江戸中期の江戸で作られた仏事用菓子の「麩の焼き」で…』
―もんじゃストリートに着いて
『東京・下町の駄菓子屋には、昭和初期から昭和40年代ころまでは、もんじゃ焼きの鉄板がありましたね。』
『おい、月島』
『昭和20年代は物資が欠乏していたため、単にうどん粉を水で溶き、味付けしただけのものが多かったのですが、昭和30年代中頃をすぎると…』
『つーきーしーまー。』
『はい。なんですか。』
『いや、なんですかって…』
『あ!新宿さん!あそこの「いちごみるくもんじゃ」食べに行きましょう!』
『月島!』
―隠れ家に行く途中
『…もんじゃ焼きはかつて、下町を中心とした子供達に親しまれていましたが、近年は食文化の変遷から子供達の食べ物としてのもんじゃ焼きが遠のいてしまい…』
『……。』


……してましたね、もんじゃの話ばかり…。

「そんなにもんじゃが好きならもんじゃと付き合ってもらえ。」
そういって新宿さんは顔を横に向けた。
もしかして新宿さん…もんじゃにヤキモチを妬いているんでしょうか?
それとも…と他の答えを考えるが、やはり答えは一つしか出なかった。
そう思うと、すごく胸の中が温かい気持ちになって新宿さんの側に移動して話し掛けた。

「新宿さん」
「…。」
「新宿さん」
「なんっ」

だ、という前に抱きしめ、口を塞ぎ、だんだんと深くしていく。

「んんっ…」

最初は抵抗するために手で胸を押していたがその力も小さくなってきた。
抵抗がなくなったところで口を離す。
お互いの口が銀色の糸で繋がれ、その糸を拭い取り、再び軽いキスをする。

「新宿さん、私はもんじゃが好きですが、愛しているのは貴方だけですよ。」

そう耳元で囁くと、新宿さんの紅くなった顔が更に紅くなったような気がした。

「月…島」
「もんじゃにヤキモチ妬くなんて…可愛いですね。」
「っ!ヤキモチなんか!」
「してませんか?」

と聞くと、新宿さんは黙って顔を伏せた。
私はその顔を自分の方に向かせキスをした。

「新宿さん…」

そういって、新宿さんを押し倒した。
今夜はミラクルトレインに帰れませんね…と思いながら。



――――――――
後書き
こんな文章ですいません…。
もんじゃのことを良く知らないのでWikiで調べました。(笑)
けど、もんじゃっておいしいのか…?
こんな事を言ったら月島に怒られますが、あんなグチャグチャしたやつ食べようと思えないんですよ。関西圏の出身なので…。
機会があれば食べてみようと思います。

こんな文章でよければもらって下さい。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ