企画モノ
□1000Hit企画!!飛鳥様へ
1ページ/1ページ
車掌から今日は休みだと告げられて、俺はゆったりとしていた。
「新宿さん!今日、一緒に遊ぼうよ!」
珍しく汐留が新宿を誘ってら。
珍しいことがあるもんだな、と思いつつ、内心どうでもいいと言いながら俺、とくがわはいつもの荷物置き場で傍観していた。
「今日?」
「うん!」
「ちょっと待ったああぁぁぁぁ!!!!」
うわっ、うるせー!
こいつの声は響くから耳が痛ぇんだよ。
「なんだよ、両国。」
「うるさいよ両国さん。」
「汐留、抜け駆けはダメだろ!」
「抜け駆けってなんの事〜?」
「なっ!〜っ、都庁さんもそう思うよな!?」
「えっ!?」
都庁の奴、突然話しを振られて困ってるな…。
汐留と両国が都庁をじっと見る。
さ〜て、都庁はどうすんのかな?
「あ〜…ろ、六本木はどう思う?」
「え!?…月島さんは?」
…そりゃ、都庁と六本木には答えられないだろうな…。
じゃあ、月島に期待するか。
「新宿さん、あの二人じゃなくて私と休日を過ごしませんか?」
「!?」
月島も新宿狙いだったか…。
新宿は…と思い新宿の方に顔を向けようとしたら、12号の声がスピーカーから聞こえてきた。
どこからこれに乗る奴がいるらしいな。
そしてだんだんとスピードが落ちて、止まった。
だれが乗って来るんだ?
「「「凜ちゃーん!」」」
「お前ら、どうしたんた?」
「凜ちゃん、今日休みでしょ?」
「だから一緒に遊びに行こうと思って!」
…なんだ、新宿ブラザーズか…。
もっと変わったやつが乗ってきたらいいのに。
そうのんびりと思っていると、なにか言い争うような声が聞こえてきた。
「ちょっと待ってよ!」
「ん?なぁに?」
「いつも思ってたんだけど、休みの日に新宿さんを連れて行き過ぎじゃない?」
「あ、たしかにそうだな。」
「でしょ!」
「そんなの僕らが弟分だからだよ。」
「でも『弟』ではないですよね。」
おお?月島、鋭い事言うな〜。
「…あのさ。」
それから少し月島たちの言い争いを聞いているとそれまであまり話さなかった新宿が話し出した。
「俺、用事あるから。」
「「「えぇ!?」」」
と、全員(都庁、六本木以外)が叫んでいると知らない内に12号が放送していたのかだんだんとミラクルトレインの速度が落ちていた。
そして、ゆっくり止まりドアが開いた。
「ん?また誰か乗ってきたのか?」
都庁が気付き、ドアの方を向く。
ったく、誰が来たんだ?
そう思いながら覗こうと思ったら、その前に都庁が声を上げる。
「豊島園先輩!?」
そういうと、皆振り向いて挨拶をした。
「やぁ、凜君いるかな?」
「沙武朗先輩!」
は?あれ?
「凜君…久しぶり。」
「久しぶりです。すみません、あんまり休みがとれなくて…。」
「いいよ、気にしないで。」
こいつらもしかして…と思ってると月島が二人に話し掛ける。
「あの、ちょっといいですか?」
「ん?なにかな?」
「お二人はどうしてそう呼びあっているのですか?」
「…聞きたい?」
「できれば。」
月島がそういうと、豊島園は新宿を呼ぶと…
キスをした。
軽いキスだったからすぐ離れたが、やっぱりこういう関係だったか。
「先輩?」
「凜君、もうそろそろ行こっか。」
「はい。」
じゃあ遊びに行くのはまた今度な〜、といいながら新宿は豊島園についていった。
その様子をみた月島たちは何も言えずに固まっていた。
俺はやっと静かになったと思って、欠伸をして目を閉じた。
――――――――
後書き
もっとキャラを出したかったのですが、挫折。
大門とか、飯田橋とか出したかったな…。
そして何故か
と く が わ 視 点(笑)
いろいろ楽しかったです。
飛鳥様、こんな作品でよければ受け取って下さい。